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Concept(コンセプト/概念)

 Protective・Arts(プロテクティヴ・アーツ)は、スタンド・ポジション(立った状態)の闘法です。その目的は、日常において偶発的に発生する危険に対処する技術を身に付けることです。

 「危険に対処する技術」とは、相手を完全に打ち倒すことではなく、危機回避手段のひとつです。被害者になることはもちろん、一転して加害者になってしまうことも、誰しも望むところではありません。自ら正しい闘法を身に付け、最小限の力で危機回避することがその意義となります。練習過程において、柔軟で力強い身体と、相手の動きを先読みできる判断力、スピーディーな動作と反射神経が養われます。

 5つの技術体系は、1つの移動技術と、4つの攻防技術に区分されています。対峙する相手との距離や、相手が何か(武器、凶器等)を手にしているか否かにより、効果的に活用できる身体の部位も異なります。相手との距離について出現パターンを大きく分けると、ロング・レンジ(離れた状態/広い場所)、ミドル・レンジ(中間距離/お互いの攻防範囲)、ショート・レンジ(近い状態/狭い場所)の3パターンになります。その、それぞれのパターンに適応した闘法体系を学習します。

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①Transfer・Technique(トランスファー・テクニック)・・・身体移動技術

 ボディ・コントロール(身体操作)において基礎であり、最も重要な技術が、このトランスファー・テクニックです。自分を中心とした位置から、素速く、体幹のブレのない移動技術を身に付けます。相手の攻撃を回避する場合、相手を制するため接近する場合に、瞬時に移動を可能とすることは極めて重要なポイントです。体を正しく支え、バランスを崩すことなく移動する技術があって、はじめて威力のあるパンチやキックを放つことができます。

②Knuckle・ Shooting (ナックル・シューティング)・・・拳技による攻防技術

 拳技による攻防技術を総称して、ナックル・シューティングと呼びます。拳による打撃技とは単純ではなく、その軌道は無数にあり、攻防パターンも多岐に渡ります。パンチの基本的技術を身に付け、工夫された練習の中で、自分の身体に最適な運用方法を身に付けることができます。特に、腰の回転を利用したコンビネーションを反復練習し、連続攻撃を可能にすることが特徴です。主に、中距離(ミドルレンジ)で威力を発揮する技術です。

③Hand・Shooting(ハンド・シューティング)・・・手技による攻防技術

 掌底(パーム・シューティング)、手刀(ナイフハンド・シューティング)、貫手(スピア・シューティング)による攻防技術を総称して、ハンド・シューティングと呼びます。拳を握らず開いたままの手を使用して、素早く最短の動きを以て、相手の不意を突いて制することが可能となります。また、相手の攻撃を払い、そのまま攻撃に転じることも容易となる技法です。パーム&ナイフは、主に近距離(ショート・レンジ)で、スピアは遠距離(ロング・レンジ)で威力を発揮する技術です。万が一の護身時に、手技(ハンド・シューティング)は有効な選択肢であり、過剰に相手を傷つけないための技術でもあります。貫手(スピア・シューティング)は、一般クラスで学びます。(少年クラスでは学びません。)

④Foot・Shooting(フット・シューティング)・・・足技による攻防技術

 足技による攻防技術を総称して、フット・シューティングと呼びます。足の力は、腕の力の3倍以上あると言われており、リーチ(届く距離)も広範囲になります。蹴りを放つ間は、一方の足が宙にあるので、一定の間は片足で体を支えることになります。安定したバランスで、鋭い蹴り技を身に付けるためには、全身の柔軟性(特に股関節)が欠かせません。柔軟な身体作りとともに、多彩な蹴り技を身に付けることができます。主に、長距離(ロングレンジ)で威力を発揮する技術です。

⑤Needle・Shooting(ニードル・シューティング)・・・ヒジ&ヒザによる攻防技術

 ヒジ(肘撃)&ヒザ(膝蹴)による攻防技術を総称して、ニードル・シューティングと呼びます。リーチ(届く距離)は狭い範囲となりますが、鋭く堅固な部位です。相手との距離が近い場合、または既に相手と接触している状態でも威力を発揮します。相手に自分の体をつかまれたり、急に後方から押さえられた場合など、すぐにナックル(拳技)やフット(足技)が出せない状態でも使用可能であり、護身には欠かせない技術です。近距離(ショートレンジ)で威力を発揮する技術です。ニードル・シューティング(肘撃&膝蹴)は、一般クラスで学びます。(少年クラスでは学びません。)